従来は、歯の根っこを失ってしまったら、ブリッジや入れ歯をするしかありませんでした。インプラントは、人工の歯根を埋め込み、そこ上に人工の歯を装着することで、自分の歯のようにしっかりとかめる画期的な治療法です。
西川歯科医院では1984年以来、1,000症例以上のインプラント実績を有し、インプラント治療は、快適なかみ合わせを取り戻す一手段と考えています。

当院では、1984年からインプラント治療をはじめ、サファイアインプラントが主流だった時代に、当時は珍しかった生体適合性のよい金属(バイオメタル)である純チタンのインプラントを採用してきました。
近年では、年間100本程度のインプラントをおこなっています。
インプラントは、きちんと診査診断できる熟練した歯科医師が治療にあたらないと危険なものです。年間100本という症例数は、診査診断をきちんとおこなう歯科医師が引き受けられる限界の数字といってもよいでしょう。
インプラントは歯の抜けたところにおこなう治療です(欠損補綴)。歯が抜けたのには理由があります。たとえば、右の歯が抜けたときに、単に右の歯が悪くなって抜けたのだ と判断をくだすのは早計に過ぎます。たとえば、左の歯のほうが悪くて、右ばかり使うようになったことが原因とは考えられないでしょうか?
もし、歯が抜けた場所にインプラントをうつだけで、その歯が抜けた原因を診断せず、問題が解決されなければ、インプラントも抜けた歯と同じ経過をたどると思いませんか?
お口全体の診査診断なしでインプラント治療を受けても、インプラントを長持ちさせることはできません。
当院には、18年以上、インプラントが正常に機能している患者さんが多数いらっしゃいます。当院のインプラント長期経過の実績は、咬合学に精通した歯科医師だからこそ実現できたことです。長期にわたって機能し続けるインプラント治療をおこなうことによって、患者さんのアンチエイジングの助けになればと願っています。
インプラントは、適当に埋めるわけにはいきません。インプラント治療を受けていただいたことによって、患者さんが快適にかめるようにならなければ意味がないのです。そのためには、咬合学という学問が必要です。当院では、快適なかみ合わせを最終ゴールに定め、その一手段としてインプラント治療を位置づけています。
歯の生え方、かみ合わせには、すべて意味があります。歯は真上、あるいは真下に生えているわけではありません。上の歯は“少し外”を向いて、下の歯は“少し内”を向いて生えています。そして、上の歯は歯の表面の内側(舌側)で、下の歯は外側(頬側)で、対になる歯とかみ合わせます。
“少し外”“少し内”という言い方をしましたが、これは感覚的なものではありません。当院では、歯の傾きの理想の角度の数値に基づいて「この位置しかない」というピンポイントに、機能するかみ合わせになるような角度でインプラントを埋めます。
インプラントは、歯肉や骨が残っているところに埋めるのではなく、インプラントを埋めなければいけないポイントに土台をつくる必要があります。
歯が抜けると、歯の土台の骨は吸収されてしまいます。骨は元の形状に対して水平に吸収されるのではなく、山の斜面のように斜めに吸収されるので、インプラントを埋めるべき位置に骨の土台がないことが多々あります。そこで、GBR(骨誘導再生法)、GTR(組織誘導再生)、サイナスリフトやソケットリフト(上顎洞挙上術)といった技術をつかって、インプラントを埋めるための骨や歯肉をつくることが、インプラント治療の前提となります。
インプラントを機能する位置に埋めるために、土台づくりは「やって当たり前」のことです。インプラントに付着している歯肉がない場合、インプラントの周囲の歯肉が炎症をおこし、インプラント周囲炎を起こす危険があります。もし、機能するインプラントを埋めるための土台がつくれないのなら、インプラント治療のほうをあきらめるべきなのです。