歯周病とは、歯を支える土台となる骨(歯槽骨)が溶けてしまうおそろしい病気で、かなり進行するまで目立った自覚症状があらわれないため、気づかずに放置しておくと、歯を失うことにもなりかねません。
歯周病進行は、歯周ポケットの深さが目安となります。歯周病は、ある程度の段階までは、歯ブラシの仕方や回数を改善することで治療できますが、進行した歯周病に関しては、歯科医師による適切な治療が必要となります。
歯周病の治療は、保存療法・再生療法・切除療法の3つに分かれます。西川歯科医院では、保存療法を第一に、それでは改善の見込みがないと判断したものに関しては、再生療法を含む外科療法もおこなっています。
歯周病のなかでも、軽度〜中等度の、比較的程度の軽いものに関しては、歯周ポケットの中の歯垢(プラーク)や歯石を除去する「歯周ポケット掻爬術」をおこないます。「歯周ポケット掻爬術」は正確にいうと外科療法に分類されますが、一般的に、歯科定期検診のメインテナンスとしてもおこなわれるものです。
保存療法治療後、お口のなかを清潔に保つため、正しい歯磨きの方法を身につけ、喫煙や食生活の習慣を見直すことで、歯周病の改善が期待できます。
“外科療法=悪い部位をとってしまう治療”とは限りません。“なくなったものをつくる治療=再生療法”も、れっきとした外科療法です。
再生療法のひとつ、GTR(組織再生誘導)法は、外科治療の際に、歯(歯根)と歯肉のあいだに特殊な保護膜を挿入して、歯を支える歯槽骨、歯根膜、歯肉を再生させる画期的な方法です。歯槽骨・歯根膜は、歯肉に比べると組織の再生に時間がかかるので、歯周病の進行した組織を除去しただけでは、歯槽骨等のスペースに歯肉が入り込んで、歯槽骨・歯根膜の再生を妨げてしまいます。そこで、GTR法では、特殊な保護膜により、歯肉の入り込みを防いで、歯槽骨・歯根膜を再生させるのです。
当院では、GTR法のほかに、健康な歯肉が不足しているケースには、上顎の健康な歯肉をもってくる「歯肉移植術」「結合組織移植術」もおこなっています。
歯周ポケットがある程度以上、深くなってしまうと歯周ポケットの部分の歯肉を切除する必要がでてきます。当院では、歯肉弁根尖側移動術やフラップ手術などの切除療法をおこなっています。



重度の歯周病に加え、笑ったときに歯ぐきが見えてしまう“ガミースマイル”があった患者さんに、歯肉弁根尖側移動術をおこないました。


治療後は、歯肉が引き締まって歯周病が改善されただけでなく、歯ぐきのラインがあがり、歯の見えている部分が長くなって、審美歯科治療としての効果もご実感いただけました。


外科療法を受けるのには抵抗があるという方は、少なくないと思います。
保存療法で治る歯周病ならば、もちろん保存療法が望ましいのですが、もし保存療法では歯肉や骨が治る見込みがないのであれば、そのままの状態で放置することは、人体にとって、とても悪いことです。そこで、外科療法を選択しなくても治る見込みがあるのかどうか、歯科医師の実践に基づいた診断力が必要となります。
歯周病、インプラント、補綴等の研修団体。
JIADSは、The Japan Institute for Advanced Dental Studiesの略で、米国・ボストンのIADSの姉妹組織として設立・運営されている卒後研修団体です。
西川院長はJIADS Club member として、2005年より毎月、銀座の勉強会に参加し、さらなる研鑽に努めています。